すみません、タイトル長いです(笑)
えー…「籠池夫人のメールに辻元清美氏の名前があった事実を隠した」として「”忖度”があったんだろう」とネット民から総攻撃を食らっているマスコミですが、実際彼らって、そんな可愛いもんなんでしょうか?
最近のマスコミ(海外含む)を見てると、殆ど自分の意志だけで動いてて、「すぐ騙されて扇動に乗るバカなお前らを、俺達が教育してやるわ」って気でいるように見えるんですよね。
西側諸国では、どのマスメディアも似たようなもんですが、とくにトランプ当選以降のZDFの凄さったらない(笑)
「低くし過ぎた国の間の障壁を、もうちょっと高くしようや」という人達を、「大衆迎合的な」「極右の」という枕詞を付けて報道し、移民受け入れ反対派を「差別主義的」と罵ることを止めないわけです。
しかし、彼らの言う”極右”の意見には一定の根拠がある。
新興国・発展途上国の国民が大量に労働市場に入ってくれば、賃金の押し下げ要因になるのは自明の理。
国の間に緩やかな障壁を設けて「労働者がお客様でもある」状況を作り出すか、最低賃金を「市場の原理で、賃金がそこに張り付いても問題ないレベル」まで引き上げるか、BIを導入するか――――とにかく何か対策をしない限り、現在の経済システムは『供給過剰、需要不足』で終了です。
いくら仮想空間に逃げたって、限度ってものがあります。
しかし、マスコミはこうしたことを一切語らず、「移民排斥派はもっと勉強しろ」とばかりに従来の主張を繰り返すだけです。
そんなことをすれば、より一層、”第二のトランプ”が生まれる危険性が増すのにです。
もし「グローバリズムで儲けているスポンサーorそのスポンサーが担いでる政府の意を忖度した」のなら、もうちょっと利口に立ち回るんじゃないでしょうか。
ちなみに、そんな昨今、結構バランスの良い情報発信をしてるのが、テクノロジー系情報サイトです。
ヲタクは基本リベラルですが、”みんなが言ってること”には懐疑的なので、宗教じみた”リベラル教”の信者にはなりえない。そんなこんなで、トランプの政策を非難しつつも、なぜトランプが勝ったのかは気付いています。
つまりはこういうことです↓
【TechCrunch】ベストセラー‘Hillbilly Elegy’で白人貧困層の実態をリベラル層にも知らしめたJ.D. VanceがRevolution LLCでシリコンバレー以外のスタートアップを育成
http://jp.techcrunch.com/2017/03/23/20170322jd-vance-revolution-llc/
「Vanceの成長回想録は民主党寄りのアメリカ人に、ドナルド・トランプの上昇を支えた側のアメリカ人たちの実態への、もっと早くから必要だったリアルな理解を与える」
【TechCrunch】かつては誰もが移民だった―、移民の子孫の視点から見た現在のアメリカ
http://jp.techcrunch.com/2017/03/22/20170319immigrant-eyes/
「青い州(民主党支持者の多い州)の人たちが、トランプや国境沿いに壁を作るという彼の発言を支持する、労働者階級の赤い州(共和党支持者の多い州)の人たちを馬鹿にするのも当然だ。というのも、ホワイトカラーにはH1ビザと言う名の壁が既に存在し、彼らはこのビザのおかげで、インド工科大学や精華大学の卒業生と職探しで張り合わずにすんでいるのだ」
「張り合わずに済んでいる」というのは正確には嘘です。ただ、学位等による制限のほかに、発給数に上限を設けているので、「そのせいでクビになったり、賃金レベルが下がったりするほどの影響を受けずに済んでいる」ことは事実で、それこそが重要なポイントです。
つまり、「移民に反対していない人々は、今現在それによる実害を受けていない人達」というわけです。
これは、白人貧困層に媚びた意見でしょうか? 決してそうではないと思います。
マスコミは、もうちょっと謙虚に現実を見つめた方がいいんじゃないでしょうか。