先週は落書き描き逃げしましたが、本日は真面目にレポります。
※以下ネタバレ注意
まず舞台に登場したのは、神保原操役の鳳翔大さんです。ソロダンスです。
曲は『Feeling Good』。無知なワタシは「おっ、Museじゃん。えらいアレンジぶっこいてるなー」と思ったんですが、さっきググったらミュージカル曲だったという…(笑)(むしろオリジナルに近かったという…)
色々な方がカバーしてるんですね。とりあえず一番有名らしいニーナ・シモン版はこちら↓
Feeling Good(Nina Simone)
鳳翔大さんは、モダンバレエ観てるような異空間ぶりが素敵でした。
続いてダンサー様方が一斉に登場。
曲はスキップビート。Kuwata Bandの曲です。
コレ、歌ってるの涼平さんですか? いやー、まさかここで「ス〇ベ」連呼が聞けるとは思いませんでしたよ(一応歌詞的には「スキップビート」なんですけど)。
皆様カッコよく舞いまくるのですが、これが操の夢オチってところから物語が始まります。
目覚めたのは場末のダンスホール。操が父親から受け継いだダンスホールです。「掃除中にうたた寝して気づいたら朝」って、どんだけ過酷な状況なの?って感じですね。
そんな姉を見ながら、まずは三女の栞(岡田サリオ)が、そして次女の希(伶美うらら)がご出勤。
希さん出勤シーンの曲は、Owl City & Carly Rae Jepsen – Good Timeでした。
魚屋さん&八百屋さんと軽快に踊りまくる姿には「この街大好き」感が溢れてるのですが、一方で、寂れた街に生まれたことにコンプレックスを抱いてもいるようです。そんなこんなで、勤め先もいわゆるデベロッパー会社。
通勤途中に会った後輩=川口方正(千葉涼平)に「この辺に住んでるんですか?」と聞かれてもYesと言えない。
ホールの看板『Golden Ball』を「ありえないですね。下ネタもいいところです」(←すごい男前に、スゴイ見当違いなことを言い切った!(笑))とdisられても遠慮がちに反論しただけで「だよね」と同意。
そんな彼女が出勤してみると、待っていたのは、希の住む街の再開発プロジェクトでした。
ちなみにこの伶美うららさん、見たことあると思ったら『神々の土地 ~ロマノフたちの黄昏~』でイリーナ演った方ですよね。
自分、宝塚とは無縁な生活送ってるんですが(スミマセン…)これだけは拝見しました(←どんだけロシアオタ?(笑))
とにかく美人で、立ち居振る舞いが綺麗なので、この人ばっか見てましたねー(笑)
今回の話も、最後のステージシーンはお姫様オーラ ダダ洩れでした。
あ、『神々の土地』登場人物の歴史上のあれやこれやは、 こちらの記事 に書きましたので、ご興味のある方はどうぞ。
話戻って、再開発プロジェクトです。
茅ヶ崎部長(新垣幸三)の呼びかけに、調子よく応える川口(涼平)の図がものすごくツボでした(笑)(小さいってだけで軽妙に見えるから得ですね)
で、とりあえず皆さんで案作り。
BGMはBruno Mars – Runaway Babyです。
一方、三女の栞(カフェのウエイトレス)は、ヤンキーたちに絡まれていたところを、いかにも本物(笑)っぽい白スーツの男(神田吾郎=小南竜平)に助けられてフォーリンラブ。
ボコボコにされたヤンキーたちもある意味フォーリンラブして、「舎弟にしてください!」
ちなみに、ボコボコシーンのBGMはMichael Jackson – Smooth Criminalでした。
場面はまたダンスホールに戻ります。
寂れた街の寂れたダンスホール…の筈なんですが、踊ってる人がガチすぎて場末感が皆無なのが難点。いや美点?(笑)
とくに、古賀太一さんの立ち居振る舞いが紳士すぎてマジで惚れそうになりました(笑)
ちなみに、一曲目は安全地帯 – ワインレッドの心だったのですが、歌ってたのどなたですか?
そして、皆さんが躍ってるところで、操のかつてのライバル大崎雅(土屋炎伽)登場。
ダンス大会の優勝を自慢しに来たのかと思いきや、75%ぐらいは、操がダンス辞めたのが気に入らなくて文句垂れに来たご様子(笑)
この人、いろいろと操が好きすぎです(笑)。しまいに「勘違いしないでよね!」とか、ツンデレのテンプレみたいな台詞吐くんじゃないかとでハラハラしました。(←いや、それこそ勘違い)
希のオフィスでは、例のプロジェクト案作成が大詰めを迎えていました。(涼平氏的には、ブレイキンも披露させて貰えて、なかなか美味しかったですね)
良い案が出来たようで、茅ヶ崎部長の最初の反応もまずまず…だったのですが、結局は『俺様案』を押しつけてきた部長。
「さすが先輩!しかも謙虚。素敵すぎる」とさんざん希先輩を持ち上げていた川口でしたが、茅ヶ崎部長に「君はどう思う?」と言われて大ピンチに陥ります。
「どうしようどうしようどうしよう!何て答えるんだ!?川口方正!」と本気でパニック。
この後、心の中の葛藤がものすごい早口で繰り出されるのですが、そのヘタレっぷりが最高でした(笑)
「ここはビシっとNoだ」!といったん覚悟を決めるも、「いや、でもネットの記事に『返事はYesから入れ』って書いてあった」と考え直し、曖昧な返事をして両陣営から不評を買い、挙句の果てに左遷されたら希先輩と一緒に居られなくなるという可愛らしくもアホらしい理由で部長案に乗るという…。
一方、栞さんは例のやっちゃん風のアニキと「アンダ~~~~ィヤ~~アァ~~な世界にどっぷり(笑)(曲は言わずと知れたWhitney Houston – I Will Always Love You)
ですがこのアニキ、実は姉が金借りてる相手の借金取りでした。
栞はショックを受けつつも、姉のために待ってくれと頼み、実は純情派のアニキはドカチンで金稼いで借金の一時返済に充てるのでした。
そして希は、なんとか住民の納得できる案にしようと悪戦苦闘。そんな先輩と部長の間を行ったり来たりの川口方正(←絶対姓名セットで言っちゃうよな(笑))。
しかし、ある日部長が希にセクハラかましてる現場を見てしまい、ついに立ち上がります。
いや、立ち上がったのですが、結局勝負がついたのは希先輩がヤカンで部長をぶん殴った瞬間でした。
希先輩、「ありがとう」って言ってましたけど、ぶっちゃけ役に立ってないよね?
部長倒したの希先輩だよね?
でも、「僕に考えがあります。絶対にダンスホールを守りましょう!」で、部長に黙って『ダンス・エンターテインメント・シティ』案ぶち上げ、説明会で一発勝負かますというヘタレのくせになかなか美味しいとこ取りなキャラでした。(「小作りで体が効くとああいう役がやれるんだ」と思いましたね~)
まあ、設定的には「実は銀行員だったアニキ」ってのが最強でしたけどね。
お花が好きだから花柄シャツって…(笑)
というわけで、東京公演千秋楽語りは以上で終了となります。
諸事情で劇場に足を運べなかった方に、少しでも『観てきた感』を味わっていただければ嬉しいのですが。