梅棒 9th “RE” ATTACK『超ピカイチ!』体験入学報告その6【感想・レポ】

今までさんざんラクガキ描き散らしてまいりましたが、本日から一応、レポ&感想を…。

ストーリーは?

大まかな流れは前回(レポはこちら)と同じ。
ただし、『孔雀丸さんのノートPC破壊』事件と、『入学試験で牛乳に下剤』事件は割愛されています。なので、『道玄坂と豪徳寺の誤解と争いと和解の物語』的な要素はスッポリ抜け落ち、孔雀丸さんも単なる変質者(笑)になってます。(なんであれ削除したんだろう?)

というわけで今回の話、初めて観た方は、ラストでいきなり道玄坂と豪徳寺が『熱い友情』モードに突入して、訳分かんなくなったんじゃないでしょうか(笑)
浅香をめぐる恋敵という理由だけで、道玄坂にあそこまで敵愾心燃やすってのも解せませんよね。
そもそも豪徳寺って、恋愛がらみじゃ相当自信家っぽい。本気出せばいずれは自分の方になびくと思ってれば、そんなにカリカリする必要ないわけです。

辻褄合わせるためにか、定時制の豪徳寺は愛想の良いホスト系にして道玄坂への当たりはちょっとソフトに、全日制の豪徳寺は悪役度をアップして、「こういう奴ならこれくらいのことやるよね」という感じに仕上がってるのですが、やはりラストの改心は如何ともしがたく…(笑)
道玄坂が、「好きな人の為ならここまでするのか」と豪徳寺がちょっと感動しちゃう系大技かましてくれれば、随分印象変わった気がするんですけどね。

前回との違いはだいたい以上ですが、定時制と全日制でも違いがあります。定時制では、二宮忠次郎さんがなんと、人体模型に変わってました(笑)
ぶっちゃけ、こっちの方が断然面白かったです。踊れる方々の舞台観に行ったら、やっぱりお笑い系寸劇より、がっつり踊ってるとこ見たいじゃないですか。
人体模型版では、『MONSTER』の歌詞を、こっ恥ずかしいぐらい”まんま”再現してるんですが、これが見事にストーリーになってる。塩野拓矢さん、納谷健さん、RYOさん、梅澤裕介さんという、毛色の違い過ぎる方々が、なんでこんなに上手くハマんの?という感じ。梅棒さん、天才です!(笑)
ただ、『大時計壊れて時空が歪んだ』という設定は完全無視になっちゃいましたけどね(笑)

道玄坂さんと浅香さん

話の筋的には、全日制も定時制も変わらなかったのですが、キャラがこれでもかってぐらいに違いました
全日制ver.は、男の理想的な快活女子と、別に消極的なキャラじゃないのに、男のプライドから妙なもだもだに嵌り込んだフツーの男子という感じ。
対する定時制ver.は、一年生女子からラブレター貰いそうな男前姉貴と、本気で飼い主を守れると思ってるチワワ(笑)
ちっさいのが他所の犬の前に立ちはだかって、すっごい頑張って威嚇してるの見たらこう、キュンとくるじゃないですか。ああいう感じ?(笑)。いや、飼い主はこれっぽっちも危険じゃないんですけどね。

生徒会長に立候補すると決めたときもこんな感じでした。リアルに頭撫でられてるし(笑)

千葉涼平(道玄坂光徳)、高見奈央(浅香尚子) 梅棒 9th "RE" ATTACK『超ピカイチ!』

『花唄』では、目の下と鼻の間に斜めに皺が寄っちゃうような全開笑顔ったんですが、あまりにも屈託なさ過ぎて、普段そういうの描き慣れてない自分には荷が重すぎました…。

千葉涼平(道玄坂光徳) 梅棒 9th "RE" ATTACK『超ピカイチ!』

芸達者な豪徳寺が登場すると、こんな感じにヘタレるのもお約束ですが、それでも本人、全然負けてると思ってない(笑)。とにかくガンガン絡んでいきます。

千葉涼平(道玄坂光徳)&野田裕貴(豪徳寺孟) 梅棒 9th "RE" ATTACK『超ピカイチ!』

その割には、妙に他人の感情に敏感で、すぐ身につまされちゃう性格でもあったりします。鶴野さん版道玄坂が雲子さんに迫られた時は『女性は大切に扱わなきゃいけない』的な男気を感じましたが、千葉版道玄坂は、完全に巻き込まれ型(笑)。これからの人生、いろいろ気を付けてくださいという感じ。

ちなみに、マキシマム ザ ホルモンの『予襲復讐』に乗せた雲子さんとのやり取りは、ほんっと笑えました。
スリッパでひっ叩いた後、「え?なに?なんで?」って表情で雲子さんの顔覗き込んでるところとか、「ごめんなさい」と横をすり抜けようとしているとことか、「ああもう、ほんっとすみません」って感じで手を振りほどくところとか、Y字バランスで機嫌取ろうとするところとか(笑)
あれが映像に残らないなんて残念過ぎる…。

千葉涼平(道玄坂光徳)スリッパ雲子さん 梅棒 9th "RE" ATTACK『超ピカイチ!』

千葉涼平(道玄坂光徳)スリッパ雲子さん 梅棒 9th "RE" ATTACK『超ピカイチ!』

千葉涼平(道玄坂光徳)スリッパ雲子さん 梅棒 9th "RE" ATTACK『超ピカイチ!』

まあ、残念と言えば、校歌変形バージョンの涼平氏の歌が残らないのも残念なんですけどね。(「神様」っていうベタな単語を、あれだけ切実に歌われて素直に聴けるって、ちょっとない(笑))
ちなみに、ラストでパンツ被ってレッサーパンダと化した千葉さんが残らないのも残念なんですけどね。(←はみ出した髪の毛が、完全に『耳』(笑))

千葉涼平(道玄坂光徳)パンツ被ってポーズ 梅棒 9th "RE" ATTACK『超ピカイチ!』

ただ、ちょっと気になったのは、道玄坂版千葉さん、あそこまで肩上げなくてもいいんじゃないですか?
颯爽としてる色消して、ガキっぽさを出すには効くと思うんですが、いくらなんでもガキっぽすぎ(笑)。いや、もう全然高校生に見えないんス。(本人は三十超えてるのに…(笑))

で、演技の話になりますが、これは全日制の大野愛友佳さんが圧倒的に上手かった。あの泣きそうな顔見てると、本気ですまないことをした気になります(笑)
高見奈央さんは、とにかくもう体型から顔から仕草から少女漫画の頼れる姉貴。「ああん?」って顔傾けて豪徳寺に突っかかってくとこなんて、「もう惚れるしかないだろ」という…(笑)
どちらも、”あの”道玄坂じゃないとしっくりこない。キャスティング考えた方、グッジョブすぎです。

というわけで、本日はこれにて。
次回は豪徳寺孟を中心に。