2014.4.28(月)〜29(火・祝) 千葉涼平(w-inds.)/KENZO(DA PUMP) The Shot U (新宿文化センター 大ホール) その3

絵を描き逃げ(その1その2)したままずいぶんと時間が経ってしまいました…。スミマセン。
本日はレポ本編です。

えー、今回のストーリーはといいますと、設定的には前回ラストの後日談。
涼平氏の、「みんなで、なんかカッコいいショーやろうよ! イベントとかじゃなくて、しっかり作りこんだヤツ!」という提案から始まる、あーだこーだですったもんだな話です。(←略しすぎだろ(笑))


絵をクリックすると拡大

オープニングは皆様、ダークな色合いのキレイ目衣装で登場。keimeiさんも登場(←しつこい(笑))
曲はJermaine Riley 『There's Only One Me』。群舞好きにはたまらん展開でした。
最後はハット取って思いっきりカッコつけ(笑)

絵をクリックすると拡大

お次は衣装替えて、ちょい軟派な感じのダンス。(←「オレってカッコイイ」とか顔に書いてありそう…(笑))
肩つきがモノすごくツボだったので絵にしてみたのですが、スミマセン、力不足で伝わってません…orz
ダンスが終わったところで、涼平氏が冒頭の提案をします。それを受けて、「とりあえず人集め」とナンパに走るメンバー。
メンバーは集まりましたが(←なぜ集まったし(笑))ネタが浮かばず、最後はfishboy氏の『武勇伝!武勇伝!』でカオス状態に…(笑)


絵をクリックすると拡大

翌朝、KENZO宅を訪ねた涼平氏、「面白い案思いついた?」とKENZO氏に訊ねます。それに対してKENZO氏、「涼平がスーパースター。で、僕がコンビニで働くストリートダンサー」という、ほぼまんま前回設定の提案(笑)
「なんかさぁ…」と言い出した涼平氏、てっきりそこを突っ込むのかと思いきや、続く言葉は「男女の恋愛モノみたいじゃない?」(←そこか!?そこなのか!?(笑)) まさに斜め上のリアクションでございました。
それでも、とりあえずやってみることになり、配置(?)に付く二人。
KENZO氏はレジ打ちをしながら、「これ、暖めますか?」。涼平は、「お願いします」。
そして、「じゃあ前へ」というナゾの指示に涼平氏が不審顔で従った結果が左の図です。(要するに、暖める対象が「商品」ではなく「客本人」だったというオチ)
「意味わかんねーよ!」とキレる涼平氏に、KENZO氏は、あっさり案を引っ込めます。


絵をクリックすると拡大

そして暗転後、キテレツな衣装で登場するKENZO氏。なんだか『王様』らしいです(笑)
涼平氏は、『新入り』として自己紹介を強要されるのですが、王様のお気に召す紹介ができません。
業を煮やした王様、「じゃあ見てなさい!」と、いきなり女子ダンサーズ(←王国の幹部らしい)にお手本を要求。この後、幹部の皆様が体を張った『お手本』を見せてくださるのですが…あの方々の名誉のために詳細は割愛いたします(笑)


絵をクリックすると拡大

やりとりを重ねるうち、涼平から「ダンスちょっとかじってる」と聞いた王様、「じゃあ、やってみなさい」とダンスを要求します。
キャップを被り、ノリノリで踊る涼平。王国幹部は掌返しで拍手喝采。キレた王様、「もう一度」「もう一度」と涼平を疲れさせて潰す作戦に出ます。
通常バージョンでは、ここで涼平がばったり倒れ、「ぜんぜんダメじゃない!」(←なぜかカマ言葉)となるのですが、楽だけはなぜか『うつ伏せ足曲げ頬杖ポース』でピタッと止まり、王様を見上げる展開に…(笑)
たまたま正面で止まり、そのまま弾みでやった感じでしたが、場内は大ウケ。R2D2に次いで、場内から「かわい〜」と声の上がるシーンとなりました。
しかし「体力持たない」ということで、この案も却下。


絵をクリックすると拡大

続いて江戸の町にタイムスリップ。
刀持った浪人(?)に囲まれ、なぜかボクシングの構えをする涼平。それでも何とか相手の刀を奪い、殺陣を披露します。
あの体重なので、ものすごく三下感漂ってましたが、掟破りの(?)足技は強烈でした。
とりあえず二人で全員を倒し、最後に決めポーズ。プロポーションといい、髪型といい、隙の無いポーズといい、どこからどう見てもアニメキャラでございました。ああいうリアル二次元みたいな人って本当に居るんだな……。
一通りカッコつけ終わると、KENZO氏に刀の切っ先を向け、「ダメだろ!踊んねーし!」「ちゃんとやれよ!」と凄む涼平。
そんなわけで、この案も却下となりました。


絵をクリックすると拡大

お次の世界はスターウォーズ。テーマ曲に乗って登場したC3PO(fishboy氏)が、ダブステップでよくやるタイプの無重力系アニメーションを披露します。(ここで隣の席から「すごーい!」という声)
KENZO氏は、ダースベイダー(KENZO氏)のコスプレで登場。C3POをライトセイバーで襲っているところに、R2D2が横からちょこちょこと出てきます。
頭がカパッと開くと、そこにはものすごく不本意そうな顔した涼平氏が…(笑) しかし場内は大ウケで、「かわい〜っ!」の声多数…。
ここで涼平氏、「あ!いいこと思いついた」と何かを話そうとします。が、取り込み中のKENZOは完全スルー。そのままC3POと一緒に上手に去っていきます。
通常空間(?)に戻った涼平は、思い付きを、show-hey氏、Yu-ta氏、fishboy氏に相談。
三人は「そりゃ怒られるわ」と言いながらもOKを出し、涼平氏はさっそく、「ストーカーみたいなのに付けられてるんだけど」とKENZO氏に向って仕込みを開始します。
相談を受けたKENZO氏は、予定があるからと言って先に帰宅。残された涼平氏は、予定通り(?)黒づくめの二人の男に襲われます。
この部分のダンスは、コンテンポラリー系でよく見る不気味な群舞(笑)っぽくて、かーなりツボでした。フィギュアのペアかよ!?(笑)という感じのリフトもスゴかった…。
ちなみに、曲は坂本龍一の 『1919』。こんなところで聴くとは…(笑)


絵をクリックすると拡大

涼平氏が襲われたことを知ったYu-ta氏、皆が集まっているスタジオに「涼平が…!」と泣きながら駆け込んできます。
打ちのめされるKENZO氏。この後、山海塾……ぢゃなかった(笑)、The Weekndの 『Tears in the rain』『Belong To The World』 に乗って、涼平氏(←脳内映像的な感じ(?))と共に踊るのですが、これが思索的というかなんというか、非常に深さと緊張感のあるダンスでした。個人的には、これだけでチケット代の元は取ったという感じ。なんとか、これだけでも映像になりませんかねぇ……。
そしてダンスが終わったところで、後ろから、プラカード持った『ぶち壊し』な感じの人々が…(笑)
まあ誰しも初めから予想は付いていたかと思いますが、要するに『ドッキリ』だったわけです。中心のネタがこんだけってどうよ(笑) どうせやるなら、『オペラ座の怪人』みたいに、「幽霊に導かれて」みたいな(←まあ彼は人間だったわけですが)ところまで描けばよかったのにー。
というか、涼平氏は騙す本人に「いいこと思いついた」って報告しようとしてたんでしょうか? とりあえずいろいろとナゾなストーリーでございました(笑)

エンディングは Pharrell Williams - Brand New ft. Justin Timberlake。その後は、KENZO氏と二人のトーク。
前楽は『ギャップ』話で盛り上がりました。
KENZO氏がコワイという話から、「だけど、その怖い雰囲気の中で一瞬、チラッと見せる笑顔に女性はキュンとする…」とマジ声で語り出す涼平氏。
照れたKENZOが「オレ、笑顔なんてしないですよ!」と否定するも、全く聞いちゃいない涼平氏、しみじみとした声で、 「わかるかな〜。人間てさぁー…ギャップなんだよ」
場内爆笑。
KENZO氏、いきなりマジ声に戻って、「あの、それ使わせていただいて良いですか?」
「あー、もう全然使っていただいて…そういうテクニックもね」
「え?テクニック? そういうのやってんの!?」
突っ込まれた涼平氏、実にのんびりとした口調で「あー、オレはやらないですね」と答え、続けて、「でも、人のことよく観察するんで、そういう人、『上手いな』と思って。勉強になるなって」(←それ、誰のことですか?(笑))
「インドア派だからね、あんまりオープンじゃないっていうか」
「あー、オレオープンカフェじゃないんで
会場再び爆笑。
ここで涼平氏、いきなり語りモードに入ります。
「僕はあんまり気持ちをオープンにする人間じゃないから、自己表現を踊りでやりたいなって。ダンスっていうのはそれが出来るって僕は思ってて…。笑顔にも出来ると思うし、悲しみも表現できるし、そういう喜怒哀楽を表現できるステージのダンスをやりたいなって。それをThe Shotでやりたい、それに共感してくれるメンバーとステージに立ちたいなって。ダンサーでもいろんなダンサーがいてさ、それを良いとしない人もいるじゃない? 『ダンスはこうだ』って。でもオレはそうじゃないと思うから。このステージではそういう感情表現をたくさん見せて、観ている人に、いろんな気持ちを感じ取ってもらえたらなって…いう気持ちでおります」

なんと、ギャップ萌え話からこんな話に発展するとは…。
前楽でしたが、楽以上に楽っぽいコメントでした。
自分は個人的に、ダンスをスポーツか何かと勘違い(いや、それも一つの考え方ですが)してる人はちょっと苦手だったりするので、涼平氏のこの方向性は嬉しかったですね。

というわけで、長くなりましたが、これにて『The ShotU』レポは終了となります。
ここまでお読みくださった皆様、ありがとうございました。
では、近いうちに『The ShotV』があることを願って。(←だから、お前がビ○ョンに電話しろ(笑))

2014年5月26日22:00更新
赤坂杳子